書類で落とされる薬剤師は、意外と多いです。
経験も資格も足りているのに、会ってもらえない。
原因は、たいてい書き方にあります。
今回は、職務経歴書を書く順番と、調剤経験をどう書くかをまとめます。
まず、履歴書と職務経歴書は役割が違う
- 履歴書…どこで何をしてきたかの事実。形式が決まっている
- 職務経歴書…何ができるかを伝える書類。形式は自由
自由だからこそ、差が出ます。
そして、採用する側が最初に見るのは職務経歴書のほうです。
書く順番
時系列で古い順に書く方が多いのですが、逆のほうが伝わります。
- 職務要約…3〜4行。何年目で、どんな経験があるか
- 職務経歴…新しい順に書く
- 経験した業務…処方箋枚数、科目、在宅、一包化など
- 資格
- 志望動機・自己PR
いちばん上の職務要約で、ほぼ決まります。
読む側は何十通も見ています。最初の3行で興味を持たれなければ、下まで読まれません。
職務要約の書き方
入れるのはこの3つです。
- 薬剤師としての年数
- どんな環境で働いてきたか…門前の科目、1日の処方箋枚数、薬剤師の人数
- できること…在宅、一包化、管理薬剤師の経験、監査、新人指導
たとえば、こういう形です。
「薬剤師として8年、調剤薬局に勤務しています。内科・整形外科の門前で、1日の処方箋は80枚前後。薬剤師3名の店舗で、管理薬剤師を3年務めました。在宅訪問は月に20件ほど担当しています」
ここに数字が入っているかどうかで、伝わり方がまったく違います。
調剤経験は「数字」で書く
いちばんもったいないのが、こういう書き方です。
- NG…「調剤業務全般」「服薬指導」「在宅業務」
- OK…「1日の処方箋80枚前後。内科・整形外科が中心」
- OK…「在宅訪問を月20件。居宅療養管理指導の算定経験あり」
- OK…「一包化の対応が1日15件程度」
「調剤業務全般」は、薬剤師なら全員書けます。それでは差が出ません。
数字を書くと、読む側は自分の薬局で働く姿を想像できます。ここが目的です。
書かなくていいこと
- 前職の不満…志望動機に混ぜない
- 短期間で辞めた理由の言い訳…聞かれてから答えればいい
- できないことの先回り…「在宅の経験はありませんが」は書かない
3つ目を書いてしまう方が多いです。
ないものは書かなくていいです。あるものを厚く書くほうが通ります。
ブランクがある場合
隠さないほうがいいです。空白期間は必ず気づかれます。
書き方としては、事実を短く、そして復帰に向けて何をしたかを添えます。
「育児のため3年間離職。復帰にあたり、◯◯の研修を受講しました」
これで十分です。長く説明しないほうが、かえって印象がよくなります。
志望動機は、その薬局のことを書く
使い回しは、読めば分かります。
入れるべきは「なぜここなのか」です。
- 在宅に力を入れているから
- 門前の科目が、自分の経験と合うから
- 通える範囲で、長く勤めたいから
最後のような現実的な理由も、正直に書いて問題ありません。長く勤めてくれそうだと伝わるほうが、採用側には響きます。
今日のまとめ
- 職務経歴書は形式が自由。だから差が出る
- 順番は職務要約 → 経歴(新しい順) → 業務 → 資格 → 志望動機
- 最初の3行で決まる。年数・環境・できることを入れる
- 調剤経験は処方箋枚数・科目・在宅の件数と数字で書く
- 「調剤業務全般」では差が出ない
- できないことは書かない。あるものを厚く
- ブランクは事実を短く、復帰に向けてしたことを添える
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職務経歴書は、自分では客観的に見にくい書類です。数字をどこまで書くか、何を削るかは、他人の目を通したほうが早く決まります。
在職中は書類にかけられる時間も限られるので、間に人が入る形で見てもらうのも一つの手かもしれません。
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まずは、いまの職場の1日の処方箋枚数を書き出すところから始めてみませんか。それだけで要約が書けます。
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