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ジェネリックに変えたくないと言われたら|説明の型と、変更できない処方の見分け方

「前のお薬のままでお願いします」

カウンターでそう言われて、言葉に詰まったことがあります。

安くなりますよ、と返したのですが、相手の表情が少しかたくなったのが分かりました。

後発医薬品(ジェネリック)の話は、値段から入ると失敗することが多いと思っています。

断る方が気にしているのは、たいてい値段ではないからです。

今回は、断られたときの聞き方と、そもそも変更できない処方の見分け方を整理します。

断る理由は、だいたい4つ

理由そこで効く返し方
効きが違う気がする有効成分は同じ。溶ける速さなどを調べたうえで承認されていると伝える
前に変えたら調子が悪かった否定せず、いつ・どの薬で・どうなったかを聞く。添加物が合わない例はある
見た目が変わると混乱する高齢の方に多い。無理に変えないほうがいい場面
先生が決めたものを変えたくない処方箋で変更が認められていることを説明する

2つ目は本当にあることなので、気のせいですよと言わないでください。

主成分が同じでも、添加物や製剤の作りは違います。実際に合わない方はいます。

3つ目も大事です。一包化していない方で、薬の形と色で飲み分けている高齢者は少なくありません。変えることで飲み間違いが増えるなら、変えないほうが安全です。

値段の話は、最後に小さく

先に値段を出すと、「安いものを勧められている」という受け取られ方をします。

順番を変えるだけで、だいぶ変わります。

  1. 何を心配されているかを聞く…「変えたくない理由、何かありますか」
  2. その心配に答える…効き目のことなのか、見た目のことなのか
  3. 最後に、結果としてこうなります…「ちなみに、お支払いは月に◯◯円ほど変わります」

1つ目の聞き方がすべてだと思っています。「変えますか」ではなく「何か気になることはありますか」。これで出てくる情報の量がまるで違います。

そもそも変更できない処方がある

説得する前に、ここを確認してください。変えられないものを勧めてしまうのがいちばん気まずいです。

  • 処方箋に「変更不可」の指示があり、医師の署名がある…この薬は変更できません
  • そもそも後発品が出ていない…新しい薬、特許が切れていない薬
  • 剤形が変わってしまう…患者の同意が別に必要になります
  • 在庫がない…供給が不安定な品目では現実によくあります

処方箋を受け取ったら、変更不可の欄を先に見る。これを習慣にしておくと、話が早くなります。

供給不安のときの伝え方

ここ数年、「いつもの薬が入らない」という場面が増えました。

このときに後発品の話をすると、値段ではなく「手に入るかどうか」が主題になります。

私は、こう伝えるようにしていました。

「いま同じ成分で、別のメーカーのものなら確保できます。見た目は変わりますが、成分と量は同じです。お薬が切れてしまうことのほうが心配なので、今回はこちらでいかがでしょうか」

切り口が「安くなる」から「切らさない」に変わると、受け入れていただけることが多かったです。

変更したあとに必ずやること

変えて終わりにしないでください。ここで信頼が決まります。

  • 薬歴に、変更前後の製品名とメーカーを書く
  • お薬手帳に反映する…他の医療機関で混乱しないように
  • 次回、変わりがなかったか聞く…「前回から変えたお薬、いかがでしたか」
  • 合わなければ戻せることを伝えておく

4つ目を先に言っておくと、不安が減ります。「合わなかったら戻せます」。この一言で承諾される方が、実際にいらっしゃいました。

医師に伝えるとき

変更不可の指示が続いていて、患者さんが希望している場合。ここは疑義照会ではなく、情報提供の形がなじみます。

事実 → 患者の希望 → 確認したいことの順に置きます。

「◯◯錠について、患者さんから後発品への変更希望がありました。変更不可のご指示をいただいておりますが、継続でよろしいでしょうか」

理由を問い詰める形にしないこと。医師側に、血中濃度の管理など明確な理由がある場合もあります。

今日のまとめ

  • 断る理由は効き目・過去の経験・見た目・医師への信頼の4つ
  • 「気のせい」と言わない。添加物が合わない例は実際にある
  • 見た目で飲み分けている高齢の方は変えないほうが安全
  • 値段は最後に小さく。最初に出すと勧誘に聞こえる
  • 話す前に変更不可の欄を見る
  • 変更後は薬歴・お薬手帳・次回の確認まで

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こうした説明にかけられる時間は、職場の体制でまったく変わります。処方箋枚数と薬剤師数の比、在庫をどう回しているか。入ってみないと分からない部分です。
求人票の文字だけでは見えないので、間に人が入る形で一日の流れを確認してもらうのも一つの手かもしれません。
薬剤師の転職&派遣ならファルマスタッフ

まずは次の投薬で、「何か気になることはありますか」と聞いてみませんか。

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